技能職の待遇見直し
「建設の職業」の有効求人倍率は過去5年間の推移を比較すると、コロナ禍による景気後退の影響を受け、2020年度には大きく低下したものの、建設業においては高い状況が続いており、依然として厳しい採用環境になりました。
このような状況の中、施工力確保を目的に技能職の賃金改定を行い、給与水準を引き上げました。増加する人件費に対しては、社内経費の削減のほか、顧客に受注単価の増額交渉を続けるなど、利益確保に努めております。
採用紹介キャンペーンを実施
施工スタッフの増員に向け、新たに当社に就社された方々を支援する「入社支度金」等や、入社者を紹介された方に紹介料を贈呈する制度を実施いたしました。
業界全体として、年功序列、賃金アップの難しさ、ハードワーク等により若手従業者の人手不足が続いておりますが、当キャンペーンを通じて施工スタッフの増員を図りました。
「ダイサンアカデミー」を始動
新入社員の技能職に対して、研修・教育・育成を目的とした「ダイサンアカデミー」を始動しております。学校のような安心できる教育制度、クラスの仲間のような動機との絆、基礎体力、基礎知識を深められる教育体系を構築しております。
従来、入社時の導入研修後は各事業所のOJTで
育成を図っておりましたが、約1年間アカデミーで研修したうえで事業所配属とすることとしております。今後の活躍、定着に大きく関わる重要な場であり、事業を支えるヒトへの投資を継続いたします。
教育事業として安全教育研修を外部へご提供
当社が長年にわたり培ってきた安全ノウハウを、教育研修として住宅メーカー様や工務店様へご提供しております。
また、労働安全衛生法の改正により、2019年2月から墜落制止用器具の特定条件における着用者は特別教育の受講が必要となり、その影響を受け同教育に関して多くの引き合いを頂戴しております。
・特別教育(足場、フルハーネス墜落制止用器具他)
・安全衛生教育(職長・安全衛生責任者教育他)
・各種安全講話
等
埼玉県狭山市にレンタルヤードを新設
福岡県古賀市のレンタルヤード開設に続き、首都圏に新たなレンタルヤードを開設いたしました。従来、埼玉サービスセンターとして構えていた敷地内にレンタルヤードを設け、レボルトの拡販に向けたレンタル対応や、ビケ足場®・附帯商材のレンタルサービス拠点として開設いたしました。
安全衛生表彰制度による従業員のモチベーション向上
海外子会社のMirador Building Contractor Pte.Ltd.(以下:MBC)では、良好な安全衛生がもたらす利益を大切に考えており、従業員のモチベーションを高めるために、毎月、安全衛生の推進活動を実施しております。その一環として月例の安全衛生表彰制度を設けており、職場の安全衛生に優れた貢献をした従業員にセイフティアワード(安全賞)を授与しております。
ヤード拡大移転による効率向上
MBCが手掛ける案件の多くは、シンガポール南西部ジュロン島の石油化学プラント群に関連します。ジュロン島に渡る橋には危険物持込を防ぐための検問があり、シンガポール政府直轄の公社(JTCコーポレーション)により厳重に管理されております。2020年2月より、島内のバンヤン・エリアに資材ヤードを確保しました。事業拡大により当初のヤードが手狭になったため、島内に約3倍の土地を確保し、移転準備を開始しております。